温泉

1200年前の開湯より湧き出し続けている温泉は、肌にやさしい滑らかな湯。
その源泉は約48℃で、湯船を満たす頃には、何もたさず正に「掛け流し」のまま、
心地よい適温となります。

庭園露天風呂(11月~3月は閉鎖)

回遊式庭園の中心に設えた露天風呂。春は滴る緑、夏は満点の星空、秋は燃える紅葉、冬には雪景色など、四季移ろう趣が、旅人を癒します。湯船には、日本三大銘石の一つ「佐治石」をふんだんに用い、豊かな情緒を醸し出しています。

建設当時の時代背景で混浴の時間帯がございますが、男性・女性専用時間も設けております。

男性専用:15:00〜18:00
女性専用:18:00〜21:00
混浴利用:21:00〜23:00

なお冬期(11月~3月)は温度低下が著しいため、閉鎖をいたします。何卒ご了承くださいませ。

女性専用風呂

優しく薫る総ヒノキの湯船。さらに、壁や床、天井もヒノキ造りとし、洗い場には自然石を敷き詰めるなど、こころ休まる天然の素材にこだわりました。羊を模した湯口から流れるのは、もちろん加水・加温なしの100%源泉です。

男性専用風呂

広い窓から、当館自慢の庭園を眺められる開放的なお風呂。香り高い総ヒノキ造りの湯船は、その足元から源泉がこんこんと湧き出し、体も心もゆっくりとほぐします。

貸切露天風呂

庭園の一番奥に貸切露天風呂「森の方舟」がございます。湯舟はヒノキで造られており、自然と一体になった幽玄の空間をお楽しみいただけます。

ご利用料金(ご宿泊のお客様)は1家族2,000円(1回45分)
※日帰りのお客様は、貸切入浴料金として1家族3,000円いただいております。

プライベートサウナ(貸切サウナ)

貸切露天風呂のお隣に、プライベートサウナ(貸切サウナ)があります。

定員は2名(3名まで可)ですが、鳥取県智頭町産のヒノキを使ったキャビンに、フィンランドHARVIA製のサウナヒーターを使用し、セルフロウリュも楽しめる本格仕様です。もちろん水風呂と外気浴スペースも用意しております。庭園の木々に囲まれた幽玄の空間で、誰にも邪魔されずゆったりと極上のととのいが味わえます。

ご利用料金は1組あたり、60分4,000円、90分6,000円です。※日帰りの方も同料金です。なお岩美町、鳥取市在住の方は地元割(各1000円引)を適用いたします。

日帰り入浴

平日と日曜日(休前日を除く)に限り、日帰り入浴を承っております。
(ご利用時間:15:00〜20:00)
なお、夏休み期間、年末年始、ゴールデンウィークなどの期間はご利用いただけない日もございます。詳しくはお問い合わせください。

※入浴料金 1名1,000円(小学生以下のお子様500円)

岩井温泉

泉質・効能

岩井温泉の泉質は「カルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉」です。神経痛・筋肉痛・関節痛・動脈硬化症・慢性皮膚病などに効能があるとされています。

歴史

1200年前に開湯したと言われている岩井温泉。平安時代811(弘仁2)年に、その守り神である御湯(みゆ)神社が創建されました。
当時編纂された「延喜式神名帳」には、井戸の神である「御井神(みいのかみ)」を祀る8社の1つとして記載があり、1200年湧き続く温泉として古くから知られていたことがわかります。

温泉街には鳥取と関西を結ぶ主要街道・山陰道(旧国道9号)が通っているため、古くは往来する旅人で賑わっていました。
昭和2年には文客・島崎藤村が投宿し、その著書「山陰土産」にも紀行文が掲載されています。宿泊に際して詠んだ歌や直筆の書を保管しております。当時の岩井温泉を窺い知る貴重な資料です。ご覧になりたいお客様はお気軽にお声かけください。

湯かむり

徳川末期から明治にかけて生まれた独特の入浴スタイル。頭の上に手拭いを乗せ、「湯かむり唄」を歌いながら短い柄杓で水面を叩き、湯をかむる不思議な「奇習・湯かむり」として岩井温泉に伝わっています。娯楽の少なかった当時、地元の風景や流行を歌詞に取り込むことで、皆で入浴を楽しむ先人の知恵がつまっています。また、娯楽の一面以外にも、湯の中での上半身運動や、温泉成分を鼻で吸い込むことで温泉効能を最大限にするといった健康増進効果の狙い、あるいは信仰的な意味があるなど諸説ございます。

※現在は行われておりません。